ユーザーから「共有のExcelシートで...」「Excelにマクロを組んで...」といった文章で相談を受けたとき、個人的には「正しいツールを使っていない」というのが最初に頭に浮かびます。その機能をカバーするために、自分でも気づいていない何か(おそらくデータベースやソフトウェア)が必要です。 そして、別のツールが必要かどうかは、どうやって判断するのでしょうか?
企業がエクセルでやってはいけないこと
- Excelで計算(構造、設備、インフラ...)する。
- 見積書の作成、受注管理、納品書の発行などをエクセルで行う。
- Excelでレポートや報告書を作成、共有、保存することができます。
- Excelでプロジェクト管理、Excelでカンバン、Excelでガント。
- スタッフ、欠勤、出勤、休日をExcelで管理する。
- 顧客や仕入先の情報をエクセルに保存。
- 会計と戦略的計画のベースはExcelにある。
しかし、それだけではありません。ここでは、Excelを使うのをやめて、よりニーズに合ったツールを探すべき6つの理由を紹介します。
1.Excelは単純な表です。誤ってセルに入力したり、データを移動・コピーしてデータを紛失したりすることを防ぐものはありません。
2.Excelの表計算ソフトのスピードは、開発ツールの使用とは比較にならない。数千行に及ぶ検索など、Excelでは不可能な作業も、ソフトウェアなら楽にこなせます。Excelでクエリを作成すると平均3分かかりますが、他のソフトウェアでは同じクエリを0.3秒で作成することができます。
3.Excelのシートは非常に大きく、膨大な量のデータを蓄積することができます。しかし、それでも、開発されたデータベースに格納できるものと比べれば、たいしたことはありません。また、エクセルに大量のデータを保存できても、データを適切に管理できない、検索が遅い、間違えやすい、間違った結果を出しやすいなどの問題があります。
4.Excelシートでは、自動化されたアクションを実行したり、内部アラートを受信することはできません。システムは受動的で、通知やアクションは行わず、データの入力と記入/照会のみが可能です。これに対し、ソフトウェア開発では、複雑さに関係なく、いくつものワークフローを想定することができます(表計算ソフトでは不可能です)。
5.Excelのシートは、単なる表に過ぎない。いくら色をつけても、プロパティを変えても、AppやWebで得られるインターフェイスにはかなわないのです。
6.ソフトウェア開発では、どのユーザーまたはユーザーグループがどの情報にアクセスできるのか、そして各ユーザーがどのようなアクションを実行できるのかを定義します。
このセキュリティは、Excelのシートでは不可能です。Excelのシートは手強い相手です。第一に、その使い方がユーザーに浸透しているからです。彼らは、自分たちのニーズに合わせてカスタマイズし、構成することができると感じているのです。シンプルで、使い慣れたものだから、安心して使えるのです。問題はExcelシートではなく、それ以外は本当に素晴らしく強力なプログラムです(おいおい、やっと気づいたよ、心の底では私も大好きなんだ)。
問題は、Excelシートの使い方と乱用です。母が言うように、竿が1本しかないと、急にすべてがフックに思えてくるのです。表計算ソフトは、一言で言えば「小さなユーティリティ」を素早く組み立てるためのプログラムである。誰かがExcelシートを使うときはいつも、プログラム(あるいは開発者)が彼らに必要なものを与えてくれなかったからだ。Excelスプレッドシートは、「もっと良いものがない」ときに頼るリソースです。
したがって、継続的な改善の枠組みでは、Excelシートは常にウィークリンクの1つとなり、必然的に排除されることになるのです。
簡単な計算やグラフ作成程度であれば、Excelシートを使う必要はないでしょう。また、後に具体的な展開となるアウトライン、あるいは最初の解決策としても有用ですが、スプレッドシートは決して恒久的な解決策と考えるべきではありません。ましてや、最適な、あるいは望ましい解決策とは言えない。もちろん、ビジネスシステムの基本的なプロセスをExcelのスプレッドシートに基づいて行うことは、いかなる場合にも許されません。